こぶたのるーた 仕込み日記5

小林
人形劇団京芸、工房2階の布部屋の奥、通称「プラン室」に潜入!
ここはかつて、創立メンバーであり、現在も91才にして劇団代表を務める「谷ひろし」が美術プランを描いていた部屋なので、谷が一線を退いた今でも「プラン室」と呼ばれています。

謎のこいのぼり.JPG
お、なんですかこれは。鯉のぼりですかね?

「ちがいますよ」
お、あなたがこの布に色をつけている方ですか?
「そうです」
これ、鯉のぼりですよね。真鯉の。
「だから違いますよ。下に試しの絵があるでしょう。それと同じ絵を本番用の布に描いてるんです」
ほほう。で、なんに使うんですかこれ?
「3本立ての真ん中の演目で“ふうせんとうさぎ”ってのをやるんです。それの背景の幕ですね。ロールスクリーンになっていて、クルクルします」
くるくる!
アクリル絵の具で描いてます。
くるくる!