ギャザリング仕込み始まりました♪

河合
香川・とらまるパペットランドで開催される創作公演ギャザリングでの上演に向けて、
仕込み作業が始まりました!
これから稽古も始まります。随時情報をアップする予定です。

※創作公演ギャザリングとは、人形劇界の次代を担う俳優たちがオリジナル作品を上演する試みです。全国専門人形劇団協議会による「専門人形劇演技者育成講座2024~2025」香川会場(とらまるパペットランド)において実施されます。
こんにちは、今年4月に入団した制作の河合です。

とらまるパペットランドの創作公演ギャザリング、夏前から少しずつ企画を練っていましたが、いよいよ仕込み作業が始まりました。

今回の作品は、作・出演:中川生己でお送りいたします。美術も兼ねております。

私(河合)は、と言えばこの作品のプロデューサーという形で参加していますが、
京芸で作品を作る、ということに関わること自体が初めてなもので、今回はいろいろと観察、そしてお勉強させてもらっています。
時々いらんこと言ったりしています。

今回は、人気作品の公演で日々忙しい生己さんが作り出す一人芝居。

作者・脚本家・美術家・演者として作品づくりに向き合う生己さんの姿はとても楽しそう。
あーでもないこーでもないと周りと話し合いながら作られていくもの、
個人の想像力から始まり、他者との対話、そして実際に手を動かして生まれる、「あ、これだ!」という感覚。
そしてそれをギャザリングで公演し、またあーでもないこーでもないと意見をもらう。

ひとつの作品を軸に、人の思い、想像力、対話から生まれるイメージ、そしてそれによって引き上げられる技術、つきまとうコミュニケーション力と、他者への共感…言い出せばきりがないくらい、作品にまとわりつくふわふわモロモロしたものが、ぐるぐる渦を巻いて大きな柱になっていく。
そして、いつか作品がお終いになるとき、その、まわりの湯気のようなものだけが残る。その温かさが自分の肌感として残り、次が始まる。
私は、演劇のここが好きなのです。



さて、仕込みに話を戻しましょう。

作業には手慣れた数名の劇団員が参加し、テキパキと役割分担がなされてそれぞれの作業に分かれます。
素材選びをする生己さんがアレコレ手にとってはニヤニヤと楽しそうに独り言。
 ギャ_始まりました.jpg ギャ_せいこさん.jpg


・プラン画を元に帽子に絵を描いていく。
 ギャ_帽子.jpg

・タイヤ付きの椅子のゴロゴロ音を軽減する作業。
 ギャ_イス.jpg

・プラン画から形になっていく手トリさん、
 生己さんの手から生まれて、手で生きるトリ。
 ギャ_とり.jpg

・白い長毛ボアを染めます。
 同じ染料と素材でも、染め方次第で仕上がりはいろいろ
 ギャ_染め.jpg

・ハンガーを理想の色に仕上げて、ライトを取り付けらるように工夫を。
 ギャ_ハンガー.jpg

頭の中と紙の上で考えていたものが、どんどん形になっていきます。
劇団員のみんなの試行錯誤のテンポの早さよ…。
ついでに少しずつ整理整頓もされます(頭の中も工房も)。

作業はまだまだ、続きます。稽古もこれからはじまります!


その2へ続く♪