「ぼく、ムシになっちゃった」 しこみ日記 3(2003年)

いよいよ8月に入りました。
稽古のほうもだんだん形が見えてきて、
モノ作りもだんだん仮モノから本番モノへとシフト中。
これからが修羅場、いつまで続く?しこみ日記です。
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8月1日(金)
 新たに工房に出現した大量の人形の部品たち。グレゴリーの学校の子どもたちです。
 メイン人形が形になると、こういったちょい役の人形作りになります。見てのとおり簡単な…って何してんの!
 頭はスポンジ、体はハム? 
 「でかすぎ!」の演出家の一言であっさり没になったネコ・サムの仮の人形(上)。
 一晩であらびっくり! 小さくなりました…ってこれもやっぱり手作業なのね。某ネコ型ロボットの便利道具があればいーのになぁ…
8月2日(土)
 今日は音楽家のノノヤママナコさんや音響の西川さん、照明オペレーターの尾鷲さんなどスタッフの方がみえて、通し稽古をしました。
 (まだ人形も製作途中なのに、段取りはちゃくちゃくと進行中?)

 役者たちも息が合ってきて、よいアンサンブルが出来てきています。
 あそび心いっぱい、
でも、まだ記念撮影しとる場合じゃない、っーの!(byばるさん)

8月5日(火)
 人形劇は小さい、なんていうイメージを持たれがちなのですが、そんなことはないんです。
 びっくりモノのこのでかさ、人間の顔の倍以上はあるパパの人形です。
 こちらはグレゴリーの友達マイケルの人形。この服ってどっかで見たような…それはともかく、ただいまカバンの色の検討中です。
 大きさはパパの人形の半分程度なのですが、頭の材質が違うため、パパの人形よりも重いらしい…
8月7日(木)
 虫たちのボディを削りだしたところです。ん?
ぼうふら?
 実はチョウチョでした。羽がないと確かにぼうふらみたい…
 羽はパタパタするようにバネでしかけがしてあります。
8月9日(土)
 大道具の教室の黒板を作ってます。黒板って自分でつくれること知ってました? 黒板用の塗料がホームセンターで売ってるんです。

 下処理をした板に塗料を塗って乾燥、そしてまた重ね塗り…けっこう大変で、しかも実際使えるまではもう2〜3日またないといけないみたい。早く書いてみたいなぁ…
8月12日(火)
 なすづくりも終盤戦…のはずが作っても作っても足りない…
 ナスといい、タコ足といい、ムシ足といい、今回は物量作戦が多すぎだよ〜

 どんちゃんはパネル用の幕作りにせっせとミシンを掛けています。
 何しろパネルの数も多いから大変…これで半分といったところみたい。あと2週間近く。大丈夫かなぁ?
8月14日(木)
 今回のお芝居では、少しだけれど歌と踊りのシーンがあります。音響の西川さんについてもらって、稽古用に仮録音。
 でもそのマイクって…「漫才の星」でみたような…なんか夏祭りののど自慢みたいになっちゃったなぁ。

 ふりつけに「だれ?」のようこ役でおなじみのくぬぎさんにご登場願いました。
 そのハイテンションさと踊りのハードさと口走るギャグのしょうもなさにみんなへろへろ。
 稽古も残り2週間。疲れもたまってきます…
8月16日(土)
 えっと…兄弟ではありません。
 グレゴリーの親友マイケルですが、小さい方は途中で出てくる吹き替えの人形です…顔全然違うじゃん! 

 さて、ここでクイズです。今日の工房で見つけた、これ、なーんだ?
 正解は次回の仕込み日記で。ヒント:大仏?

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