「ぼく、ムシになっちゃった」 しこみ日記 2(2003年)

なかなか明けない今年の梅雨…
しこみもなかなかすすまない?!
何はともあれ稽古突入のしこみ日記です。
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7月14日(月)
 稽古間近となって人形も形になってきました。
 布を貼った顔に胴串がつくと…
 口の形がとってもキュートなグレゴリーの妹、ケイトリンです。
7月16日(水)
 工房には人形がズラリ勢ぞろい。とうとう体がついて、完成形が見えてきたか?!
「…うーん…なんか思ったより大きいよなぁ…」
プランナーのゼンちゃんは仕込みでつかう布の買いだし。箱いっぱいの布の山が工房に届きました。
「これが一番高かってん!」
さてさてどこに使うのやら…
7月18日(金)
 今日の工房で見つけた面白いモノ。
 ん? ナスの作り方?
家庭菜園でもはじめるんかいな。
 今日の工房で見つけたヘンな人。
 稽古で使うために仮の髪の毛を人形につけるはずだったんだけど…
 たしか漫才の仕込みでもみたよーな光景だぁね…
7月20日(日)
 装置類も姿をそろえ、いよいよ本格的な稽古に突入!
 キャストも決定しました。
「タコのオクトくん」では、主役のオクトくんに新顔森井ちゃん。タコ父さんと母さんにはこの二人が…
 稽古は演出家の綿密な計算のもと、いきあたりばったりに進められていきます。
「じゃあここでナスダンサーズが出てくる!」
…なんじゃそりゃ?!
「ナスマラカスとか、ナス太鼓とかもって踊れ!」
…だれが?…ってぼくたちなのね。
7月24日(木)
 人形のほうも衣装がぼちぼち出てきました。
 「足はこんな感じでガニガニと。」
人形について製作チーフの吉田くんと意見を交わす演出のくわえさんです。とにかくパワフルです。容赦ないです。
 演出のひらめきは何が何でも形にしなくてはなりません。
 「タコのシンクロ!」
こんなんなりましたけど…
 「もっとスマートな腕じゃないと。」
作り直しだそうです…あーあ。
7月26日(土)
 人形を手渡されて喜ぶ森井ちゃんの図。妙に似合っております。
 写真の人形はだいぶ出来ているように見えますが、実は稽古のための仮モノです。稽古で使い方などの研究をして、新しく一から作り直すのです。大変だぁ〜!
 こちらの人形は本番モノです。結髪と目入れはまだですが、それでもかわいい妹のケイトリン。
 右はケイトリン役の…え? ぜんちゃん?
7月28日(月)
 ゆかりちゃんのムシ衣装集です!
今回は役者もムシの扮装をして踊ります。そのための衣装作りの担当がゆかりちゃん。試行錯誤しながら基本の土台を作っていきます。なんと頭に使っているのは百円ショップで買った植木鉢なんだって。
 これが悪意ある劇団員の手にかかるとこんな風になってしまいます…
 仕込みも夜遅くなるとみんな壊れてくるなー。
7月30日(水)
 謎の覆面レスラー登場…
 必殺技:タコ足固め・8本足ラリアート
 中途半端な仮モノが数多く登場するこの時期の稽古です。
 「コレみてよ・・・」
 母さんブーたれてます…
 「うっわー!」 
 「目が怖いよ」
 「いや唇が厚すぎるんちゃう?」
 …この後整形手術とあいなりました。

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