今回の仕込み日記はBGMに劇団員・府金くんのオススメ、「ボブ・マーリーの初期の曲集」を聞きながらお届けいたします。

さて、人形劇というものは美術プランナーという方がおられまして、その人が描いたプラン画に基づいて人形や舞台装置を作っていくわけですが、劇中には色々なキャラクターが出てきます。

そこでプランナーは頭を悩ませるわけです。
あのキャラクターはどんな顔をしているだろうか。背は高いだろうか低いだろうか。足は長いだろうか、太っているだろうかetc.etc...
あたり前のように性格や育った環境が違うキャラクター達を、見た目で描き分けなければなりません。非常に骨が折れます。

プランナーはハッと気付きます。
「そうや! 使い手の顔がそのまま使える!」

「もしもし〜」に出てくる「ノリマキ」と、使い手の「なぎちゃん」こと服部さんです。

ノリマキ








「(美術プランナーの)ごうちゃん、手抜きですか? めんどくさいから使い手に似せたんですか?」
「ちゃ、ちゃうで! たまたま使い手のなぎちゃんの顔がノリマキというキャラクターにピタッと合致したんや! ほんまやで!」

劇団に古くから伝わる「プランナー、使い手に似せる疑惑」の一幕でした。
ちなみに、この疑惑は劇団の美術を創成期から支えてきた劇団代表、谷ひろし氏にも数多くあるという...。
そんな谷ひろし氏は「もしもし〜」の美術監修として作品に関わってくれていまーす。

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「もしもし、こちらオオカミ」
2014年1月11日(土)と12日(日)。これを逃すともう観られません! ぜひご来場ください!
お申し込みは人形劇団京芸 ℡0774−21−4080です。
詳しい作品内容はこちらから⇒あらすじ