おさん茂右衛門語り草
鯉のうらみ恋

井原西鶴原作の二編の物語を、故かたおかしろう氏が作・演出した、大人向き人形芝居。
故藤本文彦が上演していたものを、清水正年が遺志を継いで再演します。


この作品の公演情報
  • おさんと茂右衛門
  • 内助
  • 巴
  • おさんと茂右衛門
  • 内助
  • 巴

出演者 1人
上演時間 約90分
主な対象 大人
観客数 80人程度
会場 会議室・小ホールなど

鯉のうらみ恋

むかし、内助が淵という大きな池があり、その堤に独り者の内助という男が住んでいた。内助は池で鯉を飼い育て、商売にしていた。

ある日のこと、見たこともない美しい鯉を発見する。それは鱗の一つ一つに巴(ともえ)の紋が出来ている雌の鯉。
「巴、 巴や!」と内助が呼べば、鯉の巴も嬉しそうにすり寄ってきて、まるで恋人のよう。

やがて商売も繁盛し忙しくなった内助は嫁さんを貰い、いつしか鯉の巴の事も忘れてしまう。

ある夜のこと「こんばんわぁ」と、凄さただよう女がやってきて…。

おさん茂右衛門語り草

尺八の音、ひときわ厳しく───

浅黄小袖に縄うたれたおさんが浮かぶ。
天和三年九月二十二日、京は粟田口の刑場の露と消えたおさん。

かの西鶴宗匠が書き遺された五人女の中で、一番の淫婦・いたずら女と語り伝えられた私め。
けど、二年近くも、命がけで貫き通した道ならぬ恋。決して悔やみはしない。
このおさんの生き様を、どうぞお聞き下されてたも…。

出演
清水正年
原作
井原西鶴
『鯉の散らし紋』『好色五人女巻三』
脚色・演出
かたおかしろう
演出補
本田真輔
美術
谷ひろし(おさん茂右衛門語り草)
小沢靖子(鯉のうらみ恋)
音楽
音響
制作

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