新作仕込み日誌3(2001年9月〜2002年2月)
     リュックサック新作他

9月12日(ばるさん)

 リュックサックは枝松こずえ一人班(一人でも班?)です。今の上演作品はかれこれ10年以上好評上演してきましたが、ついに!新作を作ることになったのです。
 構成は現行作品を踏襲してオムニバスな「いろんな色の三っつのお話」、と日常に近い軽い内容のもの、と《物語》になりました。
 そのラストの《物語》が今仕込み始めている「りゅうになりたかったへび」(原作:松谷みよ子)です。演出は私:佐和明生。美術は谷ひろし。音楽は、今関西で注目の音楽家:山村誠一さん(パーカッショニスト)にお願いすることができました。

 

人形は谷の丁寧な木彫り!味があります。

9月14日(ばるさん)

漫才の仕込みの量産地獄からやっと抜け出したどんちゃんが、
また量産地獄にはまっています。ご苦労さん。
「早く自分の出る芝居の仕込みがした〜い!」


けいこは仮の人形も使いながら進めます。



一人で三体の人形を使うので、舞台に人形を固定する工夫が必要。

9月21日(ばるさん)

音楽の山村さんから素敵な音楽が届きました。ネットでお聞かせできないのが残念です。さわやかで楽しい曲やでー!

仕込みは結構手間がかかる。細かい物とかが多い。9月28日にはとりあえず完成させる予定だが・・・間に合うだろうか?ちょっと心配。

9月24日(ばるさん)

りゅうは細かい。きれい。谷のプランを吉田ウーが渾身のレリーフに仕上げました。
かわいいよ。

ところで、今回仕込みの大切な部分を受け持ってくれているのは、元劇団員で現在は京田辺在住の人形作家千華さんです。谷のプランをもとに、細かく丁寧な布作業を担当して下さっています。感謝! 彼女のHPもあります。
ぱぺっと タウン Gokko (更新は滞っているようですが・・・)
人形の作り方とかも載ってるよ。

さて、そんな仕込みの佳境の中、大胆にも一方では《なんでも発表会》が企画されています。明日9月25日にやるって、ほんまかいな。

すんません。これはその人形です。リュックのではありません。
いつか皆さんのところでお目見えする機会があるでしょうか?
はっきりいって、わかりません。
いったい・・・???

(後日談―このウサギはポカポカげきじょうの併演作品「ともだちぽかぽか」として上演中です。)

11月5日(ばるさん)

わぉ!随分と日が経ってしまった。
リュックの新作の1本「りゅうになりたかったへび」は9月28日に無事劇団内で試演会を開きました。とは言っても、まだなんとか人形が出来上がってきた段階。音楽はもう一度手を入れてもらうところもあるし。まだまだ演技もこなれてきていないし。
劇団員だけにみせているのではよく分らないけれど、結構面白い作品になってきていると自負しております。ははは。楽しいよ。かわいいよ。

しかーし、残念ながら、まだ写真が無いのよ。
ゴメンナサイ。
そのうち、すばらしい人形達の姿をネットでも少し公開したいと思います。

これから、通常作品の公演の合間を縫って、
残りの併演作品の仕込だー!

ふふふふ。

2002年1月31日(ばるさん)

青の話の打ち合わせ 年が明けてリュックの仕込みが再スタートしています。すでに幕を開けた二作品に続いて、『いろんな色の三つのおはなし』の繊細な仕込みが日夜続いています。

 左は、青のお話の美術:清水と打ち合わせする枝松。
 海の中のくまのみ君の話です。
 清水の得意とする海の世界が楽しみです。


緑の話のバッタ こちらは緑のお話の仕込をする、菱沼。手にしているのは和紙で作ったバッタ君。

 このお話は、草と花と虫が奏でる世界です。和紙をふんだんに使った、暖かい人形たちです。

 (後ろから顔を覗かせているのは「漫才の星になるんや」の主人公―陣平です。お前が目立ってどうすんねん!こんなとこまで、顔を突っ込んでくるなよ!)


おれママの直し こちらは、仕込み直しをする吉田です。各地で楽しんで頂いているもじゃもじ劇場がメンバー換えの為に、併演作品の変更と、「おれはママじゃない」の仕込み直しが行われています。

 新メンバーでの公演は5月からの予定です。

 さらにパワーアップした「おれはママじゃない」もお楽しみに。

(後日談―それが辻角・本田・吉田のぽかぽかげきじょうです。)

 

12月27日(ばるさん)

併演作品の仕込みは着々と進んでいます。短い作品がたくさんあるので結構たいへんだー!みどりの話と黄色の話は東京在住の美術家にお願いしているので、相談しつつ現物が宅配便でやりとりされています。
これが花と葉っぱのかり物です。(今は柿の種の缶の上で優雅に咲いています)
うつくしい世界を描きますが・・・今の作業場は・・・こんな感じ。

一方、「うちのかあちゃん」の人形は後はタッチをいれるところまで完成しました!
はじめはウレタン削ってかり物を作って。
 → → → 
右が完成品。これはさらにウレタンを着色して、丁寧に仕上げました。
バンザーイ!むっちゃかわいいでー!

 

2月10日(ばるさん)

 とうとう、リュックサック2のレパがそろった初日が開けました。長い道のりでした。京都市内の保育園で試演会をさせていただきました。

 子どもたちと実際に劇空間を共有して、その反応の良さに改めて作品に対する自信を持ちました。枝松も子どもを前にして稽古の時より活き活きと楽しんでいました。


公演後の様子残念ながら、公演中の写真は撮っていないのでお見せできませんが、終わってからの様子でお察しください。

 いろんな色の三っつのお話と、身近なかあちゃんの話、そして物語の「りゅうになりたかった へび」と、盛り沢山で入口の多い作品です。
 


お見送り


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